「カリエスリスク」をご存じですか

人によって違う、むし歯に対する感受性
同じように甘いものを食べていても、むし歯にかかりやすい人とかかりにくい人がいます。同じ人の口の中でも、むし歯になってしまう歯とならない歯があります。歯には、人により歯の部位によってむし歯に対するかかりやすさに違いがあり、これをむし歯に対する感受性(カリエスリスク)といいます。

○カリエスリスクで判定 効果的なむし歯予防

カリエスリスクはいくつかの因子の検査結果と患者の全身症状や生活背景などの情報を総合的に見て判定します。現在一般化している方式では、

  • むし歯菌の数
  • 唾液の緩衝能(かんしょうのう)(※)
  • 唾液の量や性質
  • 飲食回数
  • むし歯の経験
  • プラークの量

などを調べます。
(※唾液の緩衝能:唾液には口の中を中和する能力がありますが、これが緩衝能力です。)

あなたの口の中が、むし歯菌が多く唾液の量が少なく酸性に傾いていて、その上、たびたび食べ物を口にする習慣があれば、あなたは間違いなくむし歯になりやすい状態にあります。むし歯は、極初期のうちは自己修復力がありますが、一定以上に進行すると、もう元には戻りません。むし歯を防ぐには、「予防」が一番です。カリエスリスクを調べ、結果を活かしてリスクをできるだけ小さくできれば、むし歯をより効果的に予防できます。

◇カリエスリスクは最適な予防プログラムを組み立てるために有効で便利な方法です!ぜひあなたもこの方式をおためし下さい。