定期的に歯石の除去を

歯石除去は、歯と歯ぐきを病気から守ります。

歯を支えている周りの組織が病気になった状態を歯周病といいます。歯周病もむし歯と同様、悪い食生活の結果、食べ物のカスについた細菌が歯の表面に歯垢(しこう)、プラークとなって取り付き、それが引き金になって起こります。

歯垢は正しい歯のみがき方の指導を受け、きちんとしたブラッシングをすることでかなり取り除くことができます。でも、この歯垢をそのままにしておくと、歯肉と歯の間に歯石ができてしまいます。

歯石は専門家に取ってもらわなければなりません。これを歯石除去(スケーリング)といいます。

○歯石とスケーリング

歯石は歯の表面に付着したプラークに唾液中のリンやカルシウムが混じって石灰化したものです。歯肉の縁より上に出来るもの(歯肉縁上歯石)と下に出来るもの(歯肉縁下歯石)があり非常に硬く自分では取れません。

スケーリングすると、歯と歯の間に隙間ができて、かえって悪い結果になったように思う人もいますが、それは大変な誤解です。むしろ今まで歯がピッタリしていたのは、歯の間にカスがたまっていたからなのです。スケーリングは、歯と歯ぐきを病気から守る有効な方法です。

○定期的にスケーリングを!

歯石は一度きれいに取り除いても、また長い間にたまってきます。正しいブラッシングをこころがけることが第一ですが、やはり定期的な検診を受け、その時一緒にスケーリングを受けるのが最善です。40代になったら年2回はスケーリングを受けて、歯周病の予防につとめて下さい。