歯がしみるときがありますか?
歯の神経が炎症を起こしています。
○温かいものや熱いものがしみますか?
噛みしめると痛い、温かいものや熱いものを口に入れるとしみる、何もしないのにズキズキ痛む、そんな症状が出たら歯の神経が炎症をおこしています(「歯髄炎(しずいえん)」)。急いで受診してください。歯髄炎は、むし歯が歯の神経(歯髄)に届くほど大きく深いとき、むし歯菌や毒素が歯の神経に入り込んでおきます。むし歯になっていない歯でも、歯の神経が通る根の先端部にある小さな孔(根尖孔)からばい菌や毒素が歯の神経に進入すると、同じように歯髄炎をおこします。
○痛みがなくなっても危険!
歯の神経の炎症がひどくなるとズキズキします。しかし、この痛みはしばらくするとなくなります。でも、安心してはいけません。そのままにしておいては大変危険です。痛みはなくなっても歯の神経にはもう細菌が進入しています。放っておけば神経はくさって死んでしまいます。そして、炎症はまわりの組織までひろがり始めます。できるだけ早く、悪くなった神経を取り除いて、あなたの歯を守らなければなりません。神経が死んでもきちんと処置すれば、歯を抜かなくてすみます。歯の大切さをよく自覚して、いつまでも自分の歯で過ごせるよう根気よく治療をうけてください。
◇ズキズキ痛んだりお湯がしみたら「歯髄炎」が疑われます。急いで受診してください。