むし歯と歯周病
音もなくしのびよってくる歯の病気
○むし歯と歯周病は、「歯の二大疾患」と呼ばれています。これらの疾患には次のような特徴があります。
- いったんむし歯や歯周病にかかったら、自然に治癒することは期待できません。
- むし歯や歯周病は組織をなくす病気で、失った組織は元通りには回復できません。
- かなり進行しないと、自覚症状が現れません。
- 進行すればするほど、複雑な治療が必要になり、治りにくくなり、再発しやすくなります。
- 失われた歯は義歯やインプラント(人工歯根)で補うことができます。しかし義歯は、機能、快適さ、審美性において自分の歯とは比較になりません。インプラントも盛んですが費用と現状では今の段階では問題なしとは言い切れません。
○徐々に進行する「サイレント・ディジーズ」
むし歯は表面のエナメル質から始まりますが、エナメル質には神経が分布していません。象牙質に進んでも表層は神経がばらばらで痛みを感じないでさらに進行します。歯周病もサイレント・ディジーズ(音も泣く忍び寄ってくる病気)と呼ばれ、さまざまな症状が起きるのですが、徐々に進行するので自覚のないまま経過する場合が多いのです。
常に普段の生活習慣に気をつけ、病気から遠い、最適最前の状態に保つ心がけが大切です。