根管治療は根気よく
むし歯がひどくても、歯を抜かないで治療できます。
むし歯がC3(歯髄まで侵入)まで進行してしまったら、歯髄の腫れが神経を圧迫し、痛みは強烈です。歯が浮いたり、噛み合わせることもできないほど頬が腫れてきたりします。こうなると、もう歯髄は救えません。でも、歯そのものを抜く必要はまだありません。根管治療(新だ歯髄や汚れた象牙質をとる治療)をきちんと行えば歯を助けることができます。根管治療は時間がかかりますが、あなたの大切な歯を安易に抜かないために、根気よく治療を受けてください。
○治療の方法
- 1.根管治療
- 死んでしまった歯髄や汚染された象牙質をとり、歯根管の中を拡大して清掃、消毒します。
- 2.根管充填
- 清掃、消毒された歯根管の中の空洞を封鎖して歯周組織への感染を防ぎ、歯根尖に出ていた病気を治し、歯の機能を維持させます。
- 3.クラウン(冠)装着
- まず、クラウンをかぶせるための土台づくりをし、それから装着します。
これで歯を助けるための治療は終わりです。しかし、これでもう大丈夫というわけではありません。その後きちんと機能を果たしてくれているかどうか確認するためにも、必ず定期検診においでください。